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独政府、北海ガス事業を承認 オランダと共同=露産依存を脱却

ドイツ政府は2日、オランダと共同で進める北海の海底ガス田採掘プロジェクトを承認すると発表した。ロシア産ガス依存からの脱却を目指す動きの一環。オランダ側は計画を支持していたものの、ドイツの前政権により一時停止となっていた。

開発地の「N05―A」鉱区は、北海にある西フリースラント諸島のスヒールモニコーフ(Schiermonnikoog)島と東フリースラント諸島のボルクム(Borkum)島の沖合に位置。西フリースラント諸島はオランダ領、東フリースラント諸島はドイツ領となっている。

プロジェクトは、オランダの石油・ガス会社ワンディアス(One-Dyas)が主導。同社は今後数年で45億~130億立方メートルを生産できると見込む。ドイツ政府が承認した合意案には、国境を越えたガス埋蔵量の評価や分割、税金、ロイヤルティーなどが含まれるという。

ドイツの天然ガス生産量は過去数十年にわたり減少傾向にある。欧州委員会がロシア産天然ガスの輸入を2027年に完全に禁止する法案を打ち出す中、国内でのガス探査・採掘を含めた代替策を模索してきた。ロイター通信によると、N05―Aでの採掘開始にはドイツ側で依然として複数の承認手続きが必要となるため、開始時期は不明となっている。


関連国・地域: ドイツオランダ
関連業種: 天然資源マクロ・統計・その他経済政治

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