ドイツ連邦カルテル庁は6月30日、ルフトハンザ航空によるラトビア国営航空エア・バルティックの少数株取得を承認すると発表した。一部路線では「重大な競争上の懸念」が生じるとしながらも、取引額が2,000万ユーロを下回ることなどから、当局が介入する余地はないと判断した。
ルフトハンザは1月、エア・バルティックの株式10%に相当する転換社債を取得する契約を締結。取引額は1,400万ユーロで、監査役会への参加も予定されている。
カルテル庁によれば、ドイツとバルト諸国の都市を結ぶ航空路線の多くで両社が競合しているため、今回の取引によって航空券価格の上昇が見込まれる。しかし、取引規模が小さいことから「承認せざるを得ない」と判断。欧州連合(EU)の競争法は、ルフトハンザがエア・バルティックの経営権を取得した場合にのみ適用されるという。
DPA通信によると、ルフトハンザは「エア・バルティックは今後も完全に独立した企業として、競争環境の中で自立して事業を展開していく」とコメントしている。
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