自動車製造取引業者協会(SMMT)は27日、5月の英国の乗用車生産台数が4万7,723台となり、前年同月比31.5%減少したと発表した。モデルチェンジや組織再編、米関税の影響により、2カ月連続のマイナスとなった。商用車を含めても4万9,810台と、コロナ禍の2020年を除き、1949年以降で最低となった。
全体の約8割を占める輸出向けは27.8%減の3万7,448台。国内向けは42.1%減の1万275台だった。
1~5月の累計生産台数は、全体で1年前から9.7%減り31万9,493台。うち輸出向けは4.7%減の24万9,133台だった。国内向けは7万360台で、23.9%減少している。
SMMTのマイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は、「今年は英国の自動車産業にとって非常に厳しい年」としつつも、米国やインド、欧州連合(EU)といった主要市場との貿易協定や協力関係、英政府の産業戦略が成長を後押しすると期待感を示す。特に、競争力を阻害するエネルギーコスト高騰については迅速な対応が重要だとの見方を示した。
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