デンソーはドイツ西部で、電気自動車(EV)の充電設備を手がけるエレクトロン(イスラエル)、オーストリアの建設大手ストラバグ(Strabag)と提携し、ワイヤレス充電技術を開発する。運転中の充電を可能とする技術の実用化に向け、3年にわたり試験するという。プロジェクトを主導するドイツ西部ウッパータール(Wuppertal)大学が発表した。
西部アルデンホーフェン(Aldenhoven)に、コイルやパワーエレクトロニクスなどを埋め込んだ最長400メートルのテストコースを設置し、走行・停車中のEVでワイヤレス充電の試験を進める。新車だけでなく既存の車種にも適用できるプラットフォームの開発を目指す。
ウッパータール大でプロジェクトの責任者を務めるベネディクト・シュミュリング教授は、「走行中だけでなく停車中でもワイヤレス充電が可能になることで、EVはより便利になり、特に都市部での走行やエネルギー消費量の多い車両において、より日常的な使用に適したものになる」と述べている。
このプロジェクトは、ノルトライン・ウェストファーレン(NRW)州政府と欧州連合(EU)から総額約390万ユーロの資金提供を受けている。[日本企業の動向]
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