日本電気硝子(滋賀県大津市)は18日、樹脂強化用ガラス繊維を製造・販売する英国子会社「エレクトリック・グラス・ファイバーUK(EGFU)」を清算すると発表した。原材料費やエネルギー価格、物流費が高騰する中で、厳しい競争が続いていた。イングランド北西部ウィガン(Wigan)にある工場での生産は6月下旬に停止する見込み。
日本電気硝子は4月3日、売却先探しを含むEGFUの事業見直しに着手したことを公表。2カ月にわたる模索の末、複合材事業の早期立て直しを図るにはEGFUの事業停止と清算が最善の策だと判断した。2024年12月期のEGFUの売上高は5,400万ポンドで、1,200万ポンドの純損失を計上していた。
フィナンシャル・タイムズによると、ウィガン工場は250人を雇用する英国最大のガラス繊維工場。日本電気硝子は16年、米PPGインダストリーズからウィガン工場とオランダ子会社を買収した。[日本企業の動向]
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