通信大手ドイツテレコムは5日、欧州連合(EU)の多重軌道の衛星コンステレーション整備計画「アイリス(IRIS)2」に参加すると発表した。IT(情報技術)やデータセンターなどのサービスを提供する。
アイリス2は、中軌道(MEO)と低軌道(LEO)の衛星計282基で構成。2030年までに、EU域内の公的機関に向けて暗号化されたサービスを供給する。民間向けにもブロードバンドの提供を目指している。
ドイツテレコムはコネクティビティー(接続性)とITインフラの両面でこのプロジェクトに参画。高度なITやデータセンター、広域通信網(WAN)、第5世代(5G)移動通信システム網中核ネットワークの設計に関与する。
同社のテクノロジー&イノベーション担当取締役、クラウディア・ネマット氏は、アイリス2が欧州の技術主権強化に資するとした上で、「テレコムは常に人に焦点を当て、未来の国境を越えたデジタルインフラの構築に貢献していく」とコメントした。
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