ドイツの鉄鋼・エンジニアリング大手ティッセンクルップは4月29日、西部ハーゲン(Hagen)工場の閉鎖計画を発表した。ハーゲンでは、スプリングやスタビライザーといった自動車部品を生産している。工場は段階的に縮小し、並行して事業の売却交渉を進める。
欧州の自動車市場の低迷で、ハーゲン工場の稼働率は著しく低下していた。エネルギー価格の高騰やドイツの人件費の高さ、中国との競争激化も追い打ちをかけており、大幅なコスト削減を実行したとしても業績回復は困難と判断した。
影響を受ける従業員は約300人で、今後2年間で整理する。従業員代表との交渉を直ちに開始する方針だ。[労務]
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