英国の高級車メーカー、アストンマーティンは4月30日、第1四半期(1~3月)の税引き前損失が7,960万ポンドとなり、前年同期の1億3,880万ポンドから赤字が縮小したと発表した。米国の輸入車に対する追加関税措置を受けて、4月から同国への出荷数を制限していることも明らかにした。
売上高は13%減の2億3,390万ポンド。世界販売台数は950台と、前年から1%拡大した。地域別に見ると足元の英国は14%、米大陸は5%それぞれ拡大。半面、英国を除くEMEA(欧州・中東・アフリカ)は9%縮小。アジア・太平洋でも4%減った。
本業のもうけを示すEBITDA(利払い・税引き・償却前利益、特別損益除く)は全体でマイナス440万ポンドとなり、前年の1,990万ポンドの黒字から赤字に転落した。
25年の通期については3月に開示した見通しを据え置き、EBIT(利払い・税引き前利益、特別損益除く)とフリーキャッシュフローが黒字化すると予想した。
アストンマーティンは米国では車を製造していない。同国への輸出に関して、エイドリアン・ホールマーク最高経営責任者(CEO)は今の在庫で6月中旬まで持ちこたえられるとみており、5月下旬から出荷を再開する可能性があると述べた。
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