ドイツのタイヤ・自動車部品大手コンチネンタルは23日、自動車部門のスピンオフ(事業の分離・独立)後の社名を「オーモビオ(Aumovio)」に決定したと発表した。スピンオフは25日の株主総会で承認される見通しで、9月にフランクフルト証券取引所に上場する計画だ。
社名についてコンチネンタルは、「自動車業界における強固なポジションと伝統、技術的専門性、イノベーションによって未来のモビリティーを形作るという野心を融合させた」と説明している。
コンチネンタルはタイヤ部門、自動車部門、産業向けのゴム・プラスチック製品などを手がけるコンチテック部門から成る。自動車部門のスピンオフ計画に加え、コンチテック部門についても今月、2026年中にスピンオフを実施すると発表した。
自動車部門はブレーキやセンサー、ソフトウエアなどを手がけるが、近年は収益性が低迷していた。厳しい再建策を経て、24年12月通期のEBIT(利払い・税引き前利益)は、前期の5,700万ユーロの赤字から2億2,900万ユーロの黒字に転換した。自動車部門の従業員数は約9万2,000人。
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