人工知能(AI)を用いた自動運転システムを手がける英国の新興企業ウェイブ(Wayve)は22日、横浜市にアジア初となる開発拠点を設置したと発表した。東京やその周辺地域でテストと開発をサポートし、日本国内の自動車メーカーとの連携を深めることで、製品開発を加速させる狙い。
ウェイブが手がけるソフトウエアは、身体性を持つ「エンボディドAI」を採用し、高解像マップやセンサーに頼ることなく、人間のドライバーと同じように経験や運転データから自ら学習する。これにより、市場や車種の違いを超えて迅速な導入が可能という。
今回の発表に先駆け、ウェイブは今月、日産自動車と市販車に2027年から搭載する運転支援技術で協力すると公表。3月には、ドイツのアウトバーン(高速道路)や複雑な都市部の道路網といった環境での実験を重ねるため、同国南西部シュツットガルトに開発拠点を設けると明らかにするなど、グローバル展開を加速させている。[日本企業の動向]
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