英国政府は3日、ロンドン・ルートン空港の拡張計画を承認すると発表した。第2ターミナルの新設や既存施設の拡張などにより、2043年までに年間の利用者数を3,200万人に増加させることを目指す。政府は今年に入り、ヒースロー空港とガトウィック空港の拡張計画を相次いで承認。経済活性化と航空セクターの長期的な成長の確保に向けた取り組みを進めている。
ルートン空港の現在の年間利用者数の上限は1,800万人で、24年は1,690万人が利用した。計画には誘導路の新設や空港へのアクセス改善案も含まれる。ルートン空港の運営社は、最大で1万1,000人の雇用と年間15億ポンドの経済効果を創出できるとして歓迎している。
拡張計画の承認はこれまでに3度延期された経緯があり、今回は6カ月にわたって審査された。スターマー首相は決定を「喜ばしい」とした上で、「重要インフラの整備と成長を後押しするという政府のコミットメントを明確に示したもの」と述べた。
政府は低迷する国内経済の再生計画の一環として、これまでにロンドン3空港の拡張を承認した。ガトウィック空港では北滑走路の日常的な利用を認める方向で調整しており、10月後半にも最終決定を下す。ヒースロー空港では既存ターミナルの拡充に加え、第3滑走路が新設される予定。
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