英国の鉄道・道路規制庁(ORR)は3月31日、ロンドン東部にある国際高速鉄道ユーロスターの車両基地で、追加の車両受け入れは可能とする報告書を公開した。ヴァージン・グループが計画する新たな国際鉄道サービスの実現に向け、大きな障壁が取り除かれたことになる。同社は2029年にも最初の路線を立ち上げる方向で準備を進めている。
ヴァージンの計画では、ユーロスターと競合する新たな高速鉄道サービスを設立し、ロンドンから英仏海峡トンネルを経由して欧州各都市への国際路線を開通する。パリやブリュッセル、アムステルダムへの路線を皮切りに、ケルンやリヨン、フランクフルト、ジュネーブ、マルセイユ、チューリヒなどに向かう直通路線の立ち上げを目指すとされる。
ORRは「ユーロスターのロンドン基地は、必要であれば追加の車両を受け入れることができるだろう」との声明を発表。ヴァージンの広報担当者はこれを受け、「克服すべき大きなハードルはなくなった」と述べ、近く具体的な計画を発表できるとした。
ユーロスターは1994年の開業。現在はロンドンとパリ、ブリュッセル、アムステルダム、ドイツ西部ケルンやドルトムントなどの各都市を結ぶ。英仏海峡トンネルを運営するゲットリンク(Getlink、旧グループ・ユーロトンネル)はかねて、競合となる新規企業の参入を促していた。一方でユーロスター側は、今回の報告書にある車両基地でのスペース確保には「莫大な費用と混乱」が伴うとして、否定的な見解を示している。
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