英国政府は23日、建設部門の人材育成に6億ポンドを投じると明らかにした。深刻な人手不足の解消に向けて6万人の人員を確保する計画で、26日に公表する春季予算案に盛り込む。
政府は2029年の次回総選挙までに住宅150万戸を建設する目標を掲げており、今回の措置はこの達成に向けたもの。1億ポンドを投じて専門学校10校を新設するほか、既存の専門学校の建設コースの増設に1億6,500万ポンドを振り向ける。
また、建設業での就労を目指す人に向けた短期コースの拡充に1億ポンドを拠出する計画だ。企業の実習制度に4,000万ポンドの追加支援を行うことも決めている。
英政府統計局(ONS)によると、建設業界の求人件数は3万5,000件超に上るが、半分以上は必要な技能を持つ人員が不足していることで採用ができない状態が続いている。この割合は全業種で最も高いという。[労務]
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