英中銀イングランド銀行は20日、前日に開いた金融政策委員会(MPC)で、政策金利を4.5%に維持することを決めたと発表した。据え置きは2会合ぶり。中銀は、米国の輸入関税により経済と世界貿易の見通しが一段と不透明化しており、世界経済と国内経済の動向を監視すると説明した。
議事録によると、金利の据え置きは金融政策委員9人のうちベイリー総裁を含む8人が支持したが、残りの1人は0.25ポイントの利下げを主張した。
ベイリー総裁は、「インフレを低水準で安定させること」が中銀の仕事だとした上で、「今は経済の先行き不透明感が強い」と指摘した。一方で、金利は依然として「徐々に低下する軌道にある」と考えているとコメントした。
1月のインフレ率は3%と、前月の2.5%から加速。過去10カ月で最高水準となったことを受け、イングランド銀が今回の会合で追加利下げを見送る可能性が高まっていた。同行はエネルギー高を背景にインフレ率が第3四半期(7~9月)には3.75%前後に加速するものの、その後は減速に転じるとみている。
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