英政府は27日、ロンドン・ガトウィック空港の北滑走路の日常的な利用について、「承認する意向」だと発表した。空港側に対し、4月24日までに環境対策などを盛り込んだ新たな計画書の提出を求めており、10月27日までに最終決定する方針だ。
計画では、既存の北滑走路を緊急時以外にも使用するための拡張工事を行う。BBC電子版によると、民間部門により約22億ポンドが投じられる見込みで、正式に許可が下り次第、着工するという。
ガトウィック空港はヒースロー空港に次ぐ国内第2の規模を誇る。欧州で最も忙しい単一滑走路の空港と言われ、2024年の利用者数は4,000万人超。工事によって滑走路が2本になれば、年間10万便を処理できるようになる見通しだ。これに伴い、約1万4,000人の新規雇用と毎年10億ポンドの経済効果が期待される。
最終承認に向けては、騒音問題と公共交通による空港アクセスの改善などが求められる。環境団体は航空便の増加に伴う環境問題や地域社会への影響を念頭に、同プロジェクトに猛反対している。
政府は1月にヒースロー空港の拡張計画を承認。ルートン空港の拡張計画についても近く決定を下す予定だ。
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