ドイツの統一サービス産業労組ヴェルディ(Verdi)は18日、ベルリンの公共交通機関で20日未明から48時間のストライキを実施すると発表した。ベルリン交通局(BVG)が運行するバスや地下鉄、路面電車の大部分が運休することになる。労組は、26日に予定するBVGとの第4回団体交渉に向け、圧力を強める考え。
労組はBVGとの団交で、月750ユーロの賃上げや300ユーロの乗務・交代シフト手当のほか、月給1カ月分のクリスマスボーナス支給などを求めている。
11日の第3回団交でBVGは、今年1月1日にさかのぼって月225ユーロの昇給を実施した上で、2026年から28年まで、毎年2.5%賃金を引き上げると回答。さらに乗務・交代シフト手当を、それぞれ月200ユーロ、クリスマスボーナスを2,300ユーロ支給することも提案した。平均で17.6%の賃上げで、運転士に限ると、賃上げ率は最大19.2%となるが、労組は近年のインフレを相殺できていないと反発している。
団交の対象となる従業員は約1万6,000人。BVGは労組要求を全て受け入れた場合、年間約2億5,000万ユーロのコスト増になる。労組はこれまで、2回のストを実施している。[労務]
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