ドイツの統一サービス産業労組ヴェルディ(Verdi)は7日、ベルリンの公共交通機関で10日に警告ストライキを実施すると発表した。ベルリン交通局(BVG)が運行するバスや地下鉄、路面電車の大部分が運休するとみられる。ドイツ鉄道(DB)が運行する都市近郊鉄道Sバーンは影響を受けない。
ストは10日午前3時(現地時間)から24時間の予定。労組はBVGとの団体交渉で、月750ユーロの賃上げや300ユーロの乗務・交代シフト手当のほか、月給1カ月分のクリスマスボーナス支給などを求めている。1月31日の第2回交渉でも求める回答は得られず、2月11日の第3回交渉へ向け、24時間ストで圧力を強める。
BVGは労組に対し、労働協約期間を48カ月とし、段階的に15%の昇給を実施すると提案している。しかし労組は、近年のインフレを相殺できていないと反発。労働協約期間の長さについても、劇的な物価高騰が起きる可能性を考え、難色を示している。
団交の対象となる従業員は約1万6,000人。BVGは労組要求を全て受け入れた場合、年間約2億5,000万ユーロのコスト増になるという。労組は第2回交渉前の1月27日にもストを実施した。[労務]
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