• 印刷する

EU、露産LNG輸入急増=独が中心的役割

欧州連合(EU)における2024年のロシア産液化天然ガス(LNG)輸入量が前年比19.3%増の1,593万トンとなり、過去最高に達していたことが、ドイツ環境支援協会(DUH)が28日公表した最新調査で明らかになった。ロシア産LNGの輸入では、ドイツの国営エネルギー会社セキュアリング・エナジー・フォー・ヨーロッパ(旧ガスプロム・ゲルマニア、SEFE)が中心的な役割を果たしているという。

DUHがウクライナやベルギーの非政府組織(NGO)と共にまとめたこの調査によると、SEFEのロシア産LNG輸入量は昨年、410万トンとなり、23年の88万トンから大きく拡大した。昨年の受領回数は58回と、こちらも23年の12回から急増している。

ドイツの天然ガス輸入量全体でのロシア産LNGの割合は、3~9.2%とみられている。

ロシアによるウクライナ侵攻を受け、EUはロシア産の石炭・石油の輸入を禁止したものの、天然ガスの禁輸には踏み込んでいない。EUは27年までに段階的に輸入を停止することを目指しており、パイプライン経由でのガス輸入は大幅に削減されたものの、海路でのLNG輸入は続いている。

ドイツは国内輸入ターミナルでのロシア産LNGの受け入れを禁止したものの、フランスやベルギーの港経由で引き続き輸入されているとみられる。[EU規制]


関連国・地域: ドイツロシアウクライナ
関連業種: 天然資源マクロ・統計・その他経済

その他記事

すべての文頭を開く

自動車産業、9万人雇用減も 30年までに=ケルン経済研究所(09/12)

欧州一般裁「原子力と天然ガスはグリーン」(09/12)

自動車部品ZF、CEOが交代=30日付(09/12)

シンベン、グラントソントン独法人に出資(09/12)

英化学ベネター、独子会社が破産申請(09/12)

企業倒産、8月は11.6%増加=連邦統計庁(09/12)

食品業界の売上高、第1四半期は1.5%縮小(09/12)

ベルリンの停電は「準備された攻撃」=内相(09/12)

飲食店の付加価値税、7%に 独政府が閣議決定=26年から(09/11)

中国製品、米関税影響で独に流入=IAB(09/11)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン