英国の金融大手HSBCホールディングスは、欧州と英国、米大陸での投資銀行事業を縮小するもようだ。アジアと中東以外では証券の引受業務から撤退する方針。投資銀行業務としては過去数十年で最大規模の縮小となり、アジアへのシフトを鮮明にしている。社内文書を元に、ブルームバーグが28日伝えた。
法人・機関銀行部門(CIB)のマイケル・ロバーツ最高経営責任者(CEO)は従業員に宛てた書簡で、「われわれの意図はより競争力と拡張性のある資金調達主導のモデルに移行することだ」と強調。M&A(企業の買収・合併)と引受については今後、アジアと中東を重点化するとしている。
今回の縮小による人員への影響や削減額などは明らかになっていない。借入資本業務やレバレッジド・アクイジション・ファイナンス業務は世界規模で維持するとした。
HSBCホールディングスのジョルジュ・エレデリーCEOは9月の就任以来、コスト削減のために大規模な組織改編を行っている。[労務]
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