英政府は近く、ロンドン3空港の拡張計画を承認する見込みだ。対象はヒースロー空港とガトウィック空港、ルートン空港の各プロジェクトで、経済活性化と航空セクターの長期的な成長の確保が目的。リーブス財務相が来週にも発表する経済成長計画の中で明言する可能性がある。BBC電子版などが21日報じた。
プロジェクトはそれぞれ◇ヒースロー空港の第3滑走路新設◇ガトウィック空港北滑走路の日常的利用◇ルートン空港の第2ターミナル新設――。これらの計画はこれまで、環境・騒音に対する懸念や地元住民の反対、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)などにより承認に至っていなかった。
フィナンシャル・タイムズは政府関係者の話として、ガトウィック空港の拡張計画は確実に承認され、ルートン空港についても承認される可能性が高いと報道。ただ、ヒースロー空港の滑走路拡張については、ロンドンのカーン市長が環境に対する懸念からかねて計画に反対しているほか、空港を運営するヒースロー・エアポートのトーマス・ウォルドバイ最高経営責任者(CEO)も政府に対し「明確な指針」を求めるなど不透明な状況となっている。
各プロジェクトが実現した場合、旅客数が大幅に増加し、数十億ポンド規模の経済効果や数万人規模の雇用創出が見込まれる。
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