ドイツの印刷機大手、ハイデルベルガー・ドルックマシーネンは、南部ウィースロッホ・ウァルドルフ(Wiesloch-Walldorf)工場で、約450人を削減すると発表した。今後3年間で1億ユーロ超の人件費削減を図り、競争力を高めると説明している。
人員削減計画は、金属産業労働組合IGメタルと合意に至った。ハイデルベルガーの年間人件費は、売上高の3分の1に相当する約8億ユーロに上っている。この半分超はドイツで発生しており、さらにその大部分をウィースロッホ・ウァルドルフ工場が占めているという。
本社工場の従業員数は約4,000人で、自然減と早期退職で整理する方針。残る約3,500人の従業員には、2028年末までの雇用を保障する。
ハイデルベルガーは、人員削減に伴う関連費用として今年度、3,000万ユーロを計上すると明らかにした。一方で、通期の業績見通しは据え置いた。売上高は前年の23億9,500万ユーロと同水準に、EBITDA(利払い・税引き前・償却前利益、特別損益除く)ベースの利益率も7.2%と、前年と同程度になると予想している。[労務]
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