デンマークの風力タービン大手ベスタスは11日、英イングランド南部沖ワイト島にある製造拠点で従業員300人を削減すると発表した。現在の600人から半減させる計画。同施設ではこれまで洋上風力発電タービン向けのブレードを製造していたが、今後は陸上施設用のブレードにシフトする。
べスタスはこの決定について、「洋上タービンのブレードの需要は終わりに近づいている」と説明。英政府との合意に基づき、同拠点を陸上タービンのブレード製造施設に再利用するという。同社がワイト島の技術拠点で雇用する140人は削減の対象外。人員整理後も英全土で1,500人以上の雇用を維持するとしている。
7月の総選挙で政権を奪取した与党・労働党は、イングランドでの陸上風力発電設備の設置に関する規制を全て廃止することを決定。その後に実施した再生可能エネルギー発電の補助金入札では、陸上風力発電と太陽光発電事業で計115件のプロジェクトへの支援を決めた。[労務][環境ニュース]
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