国内工場の閉鎖を計画する独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)と、金属産業労働組合IGメタルの団体交渉は、9日の第4回交渉も成果がないまま終了した。双方は16~17日に再び交渉に臨む。団交に合わせ実施した警告ストライキには10万人超が参加した。
労組によると、今回の交渉は8時間弱に及んだ。労組の担当者は声明で、「これまでの交渉よりも建設的だった」と振り返った。その上で「依然として双方には大きな隔たりがある」と述べ、工場閉鎖や人員削減を回避させるのは、「大変な課題だ」と語った。
組合員らはこの日、2度目の警告ストを実施した。国内製造拠点10カ所のうち9カ所で、計10万2,600人が参加し、各シフトで4時間職務を離れた。参加者は、2日に行った第1回警告ストの計9万8,650人から拡大した。
経営改革を急ぐVWは、国内工場の少なくとも3カ所の閉鎖と、それに伴う大規模な人員整理や、給与の10%カットといった人件費削減計画を提示している。労組は対案として、労働時間の短縮、株式配当と一部ボーナスの引き下げによる計15億ユーロのコスト削減策を提案したが、VWは持続可能ではないとして拒否した。[労務]
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