穀物取引・建材・エネルギーなどを手がけるドイツの複合企業ベイワ(BayWa)は4日、2027年末までにフルタイム従業員1,300人を削減すると発表した。同社の負債は50億ユーロ超に上るとされ、資金繰りに苦慮している。
ベイワはこの日、事業再建計画を発表。人員削減もその一環で、全フルタイム従業員8,000人のうち約16%を整理することになる。中でも管理部門では、40%を削減する。また地域事業拠点400カ所超のうち、26カ所は黒字化が見込めないため27年末までに閉鎖する方針だ。
すでに事業所委員会との協議を開始しており、来年3月末までの合意を見込んでいる。
ベイワはドイツ最大の農業資材・建材の販売業者で、45カ国超に進出し、風力発電事業や太陽光発電事業なども展開する。穀物取引事業では、特にドイツ南部と東部の食料供給で重要な役割を果たしている。近年は金利上昇や、世界経済の低迷を背景に業績が悪化し、今年上半期(1~6月)には2億9,050万ユーロの純損失を計上した。[労務]
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