ドイツの総合電機大手シーメンスは14日、2024年9月通期の純利益が前年比5%増の89億9,200万ユーロとなり、過去最高益を達成したと発表した。人工知能(AI)市場の拡大を背景にデータセンターの受注が伸びたことが利益を押し上げた。
売上高は1%増の759億3,000万ユーロ。産業向け事業の利益は1%増の113億9,000万ユーロだった。同事業の利益率は15.5%と、前年から横ばいだった。
第4四半期(7~9月)を見ると、純利益は21億1,500万ユーロと、前年同期比11%のプラス。売上高は1%増の208億1,100万ユーロだった。鉄道などを手がけるモビリティー部門は14%拡大。データセンターなどを手がけるスマート・インフラストラクチャー(SI)部門は8%伸びた。医療機器子会社シーメンス・ヘルシニアーズは4%のプラスを確保。半面、デジタル・インダストリーズ(DI)部門は19%の減収だった。
受注高は全体で229億3,300万ユーロと8%拡大。モビリティー部門は46%拡大し、SI部門は12%増えた。シーメンス・ヘルシニアーズは2%伸びている。半面、DI部門は8%縮小した。
産業向け事業の利益は7%減の31億2,000万ユーロ。同事業の利益率は15.5%と、1年前から1.2ポイント下落した。
シーメンスは、24/25年度の増収率について3~7%になると予想している。
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