ハノーバー再保険、来年４月にＣＥＯ交代

ハノーバー再保険は８日、ジャンジャック・アンショズ最高経営責任者（ＣＥＯ）が2025年３月末に退任すると発表した。後任にはクレメンス・ユングスフォーフェル最高財務責任者（ＣＦＯ）が就く。新たなＣＦＯには、法人向けや特殊保険などを手がけるＨＤＩグローバルでＣＦＯを務めるクリスチャン・ヘルメリンマイヤー氏が指名された。

アンショズ氏は19年にハノーバー再保険のＣＥＯに就任。在職中に同社の市場価値は約290億ユーロへと倍増したほか、自己資本利益率は平均14.7％で推移している。

監査役会は「アンショズ氏は長期的な視野の下で必要な戦略的決断を下し、ハノーバー再保険の成長を率いてきた」とし、同氏の功績に謝意を表した。

■１～９月期は増収増益

ハノーバー再保険が11日発表した１～９月期決算は純利益が18億2,440万ユーロとなり、前年同期比30.4％拡大した。総収入保険料は6.4％増の197億110万ユーロ。純投資収入は21億2,980万ユーロと36.4％伸びている。

通期については、総収入保険料が５％以上拡大するとの見通しを示したほか、純利益予想を従来の21億ユーロから23億ユーロ超に引き上げた。［労務］