• 印刷する

次世代エンジンRELが破綻 資金交渉が決裂=F1にも影響か

次世代エンジンを手がけるリアクション・エンジンズ(REL)が、管財人の管理下に入った。管財人に指名された大手会計事務所プライスウォーターハウスクーパース(PwC)が10月31日明らかにした。報道によると、従業員208人のうち173人はすでに解雇されている。

RELは経営難のために約2,000万ポンドの運転資金を確保する必要があり、当初はアラブ首長国連邦(UAE)の政府系ファンドの戦略開発基金(SDF)と協議を進めていた。ただ、10月に交渉が決裂し、同社に出資する航空・防衛大手BAEシステムズや航空エンジン大手ロールス・ロイスなども救済には動かなかったために、破綻が決まった。

RELは1989年の設立で、ジェットエンジンとロケットエンジンの技術を組み合わせた極超音速機向けエンジン「SABRE」を開発する。SABREはエンジンの前部にヘリウムガスを使った冷却装置「プリ・クーラー」を備えており、この技術はドイツの自動車大手メルセデス・ベンツ・グループ(旧ダイムラー)のレーシングカー用エンジンにも採用されている。このため、RELの破綻で自動車レース「フォーミュラ1(F1)」にも影響が及ぶ可能性がある。[労務]


関連国・地域: 英国ドイツ中東
関連業種: 自動車・二輪車その他製造雇用・労務

その他記事

すべての文頭を開く

英米貿易協定、不透明感拡大 トランプ関税に違法判決=米司法(05/30)

英、年金改革案発表=メガファンド設立構想(05/30)

国防省、サイバー分野に10億ポンド投資(05/30)

乗用車生産台数、4月は8.6%減少(05/30)

日本車の対欧輸出、4月はまだら模様(05/30)

英国最大のバイオエタノール施設が閉鎖危機(05/30)

渋滞税20%引き上げ提案 ロンドン交通局、26年から適用へ(05/29)

当局、水道テムズに1.2億ポンドの罰金命令(05/29)

スコットランド2空港、職員がスト決行も(05/29)

下院、終末期患者への「死の援助」法案可決(05/29)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン