国内工場の一部閉鎖を計画しているドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は10月30日、ドイツ最大の労働組合である金属産業労組IGメタルとの第2回団体交渉に臨んだ。団交は賃金を巡るもので、VWは、給与の10%カットといった人件費削減計画を労組に提示した。労組は拒否の姿勢を崩さなかった。
ドイツ公共放送連盟(ARD)によると、VWの交渉担当者は「競争力を維持するには、早急に人件費を削減する必要がある」と語り、特別手当の廃止にも言及した。
VWは10月下旬、国内で少なくとも3工場を閉鎖し、数万人を削減する計画を明らかにしている。交渉担当者は、「経費削減のための解決策で合意に至った場合には、立地と雇用の維持の見通しについての議論も想像できる」と述べ、工場閉鎖計画の撤回に含みを持たせた。第3回交渉は11月21日の予定。[労務]
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