ドイツの海運大手ハパックロイド(Hapag-Lloyd)は24日、2024年通期の業績見通しを引き上げると発表した。運賃上昇が追い風となり、EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)を32億~42億ユーロとの従来予想から、42億~46億ユーロに上方修正した。
ハパックロイドは中東情勢の緊迫化で、紅海を回避し、南アフリカの喜望峰を経由するルートに変更している。航行日数は延びているものの、予想を上回る輸送需要と運賃上昇が、コスト増加を補って余りある状態だと説明している。
ただ、運賃の推移は非常に不安定であり、地政学的な状況を鑑みると、業績予想には高い不確実性があると付け加えた。第3四半期(7~9月)決算は、11月14日に発表する予定。
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