ドイツの自動車大手メルセデス・ベンツ・グループ(旧ダイムラー)は21日、南西部クッペンハイム(Kuppenheim)で欧州初のバッテリーリサイクル工場を開設した。開所式に出席したショルツ首相は「ドイツの自動車メーカーは中国との競争を恐れるべきではない」とコメントした。
メルセデスは、工場の建設に数千万ユーロを投資。工場では二酸化炭素(CO2)の排出を削減しながら、リチウムやニッケル、コバルトなどの貴重で希少な原材料を回収率96%以上で抽出する。これは、年間5万個以上の新しいバッテリーモジュールを生産するのに十分な量とされる。
ショルツ氏は「持続可能な方法でバッテリーを生産するためには、リサイクルが重要な鍵となる」と述べ、ドイツは依然として革新的なテクノロジーの最先端市場であると強調した。
また同氏は、過去にドイツ産業が韓国や日本との強力な競争を切り抜けてきたことを指摘。さらに、欧州連合(EU)による中国製電気自動車(EV)への関税に反対する姿勢を再度示した。[環境ニュース]
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