ドイツ最大の労働組合である金属産業労組IGメタルは15日、進行中の金属・電気産業における団体交渉で、雇用主側が提示した3.6%の賃上げ案を拒否すると発表した。10月下旬以降のストライキ実施も示唆している。
団交は従業員約400万人が対象。労組は12カ月の労働協約期間で、7%の昇給を求めている。15日は、北部の沿岸部のほか、西部ノルトライン・ウェストファーレン州、南部バイエルン州、バーデン・ビュルテンベルク州の計4地区で、雇用主側との2回目の交渉に臨んだ。
交渉の席で雇用主側は、労働協約の期間を27カ月とし、2025年7月に1.7%、26年7月に追加で1.9%の賃上げを実施するという、労組要求を大幅に下回る案を示した。
交渉後、労組の担当者は「昇給率が低すぎる上、引き上げ時期も遅すぎる」と不満を表明。今後数年に予想される物価上昇を補うことはできないと、雇用主側の回答を批判した。
第3回交渉は沿岸部では今月29日、バーデン・ビュルテンベルク州では31日の予定。「和平義務」は28日で終了し、その後、ストの実施が可能になる。[労務]
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