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ステランティスが経営陣刷新 タバレスCEO、26年に退任

欧米自動車大手ステランティスは10日、業績立て直しに向け、同日付で経営陣の一部を刷新した。北米事業の新最高執行責任者(COO)に「ジープ」ブランドのアントニオ・フィローザ最高経営責任者(CEO)が就任したほか、中国および欧州事業の各COOと、グループの最高財務責任者(CFO)も入れ替えている。同社は、カルロス・タバレスCEO(66)が2026年初めに退任することも正式に発表した。

26年1月に任期満了となるタバレスCEOを巡っては9月、後任探しが始まったと報じられていた。ステランティスは今回、これを正式に認め、25年第4四半期(10~12月)までに後継者を指名するとしている。グループPSAのCEOを経てステランティスの誕生から同社を率いてきたタバレスCEOの退任発表を受け、同社の株価は一時下落した。

フィローザ氏は今後、北米事業COOと「ジープ」のCEOを兼任する。中国事業の新COOには、中国の新興電気自動車(EV)メーカー、浙江零ホウ科技(ホウ=足へんに包、零ホウ汽車、リープモーター・テクノロジー)との提携交渉を担当するグレゴワール・オリビエ氏が就任。欧州事業の新COOは、商用車事業のジャンフィリップ・インパラートCEOが兼任する。

新CFOには、中国事業COOのダグ・オスターマン氏が任命された。高級スポーツカーブランド「マセラティ」および高級車ブランド「アルファロメオ」の新CEOに、イタリア事業トップのサント・フィチリ氏が就任している。

同社は経営陣刷新の理由について、「事業環境が世界的に激変する中、簡素化と組織の効率化を進めるため」と説明。これにより、「主要な優先事項に注力し、自動車業界が直面する世界的課題に立ち向かう」としている。ステランティスは、EV需要低迷や中国メーカーとの競争激化を受け業績が悪化。9月には通期の利益見通しを引き下げていた。[労務]


関連国・地域: フランスEUイタリアアジア米国
関連業種: 自動車・二輪車マクロ・統計・その他経済雇用・労務

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