英国の住宅金融大手ネーションワイド・ビルディング・ソサエティーは9月30日、9月の全国平均住宅価格指数(1995年第1四半期=100、季節要因調整済み)が529.4ポイントとなり、前月比0.7%上昇したと発表した。8月のマイナス0.2%から、2カ月ぶりにプラスに転じた。年率では3.2%上昇し、伸びは前月の2.4%から加速した。
ぶれの少ない3カ月ベースで見ると、7~9月の住宅価格指数は前の3カ月から0.8%上昇。6~8月の0.6%から伸びは加速した。全国の平均住宅価格は26万6,094ポンドだった。
ネーションワイドのロバート・ガードナー首席エコノミストは、中銀イングランド銀行が今後数四半期の間、複数回の利下げを実施すると予想されていることから、借り入れコストは低下していると説明。「こうした傾向は、住宅購入希望者の値ごろ感を高め、購入意欲と住宅価格の緩やかな上昇を下支えしているが、いずれも歴史的な水準から見れば依然として低水準にある」と指摘した。
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