ドイツの製薬業界で、2034年までに約4万人の専門人材が不足するとの見通しを、業界団体の研究開発型製薬工業協会(VFA)が明らかにした。現在の業界の労働力の約25%に相当する。定年退職者の補充がままならない状況で、調査担当者は「的を絞った対策を取らなければ、ドイツの重要産業におけるイノベーション力が低下する」と警鐘を鳴らしている。
VFAは対策として、現在離職中だが、働く意欲のある人への支援を求めている。勤務時間を柔軟に設定することや、子育てとの両立がしやすい環境づくりのほか、継続教育の提供が再就職を後押しすると述べている。
外国の熟練労働者の獲得も重要だと指摘し、「迅速かつ簡単な手順で、スキルを持つ人材を受け入れられるようにする必要がある」と訴えた。[労務]
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