ドイツで工場の閉鎖を計画する自動車大手フォルクスワーゲン(VW)を巡り、同国のハーベック副首相兼経済・気候保護相は20日、工場を閉鎖せずに難局を乗り切れるよう支援したいとの考えを述べた。ロイター通信などが伝えた。
同相は北部ニーダーザクセン州エムデン(Emden)にあるVWの工場を視察した際、報道陣の取材に応じた。政府ができることには限界があるとして、「課題の多くはVW自身で対処しなければならない」と強調。しかし、規制の枠組みを改善したり、市場に正しいメッセージを発信したりすることで側面支援する考えを示した。
経済誌マネジャー・マガツィーンが19日、VW社内では、中期的にドイツ国内の従業員のうち最大3万人を削減するとの見方があると伝えた。報道について問われたハーベック氏はコメントせず、「VWはドイツにとって極めて重要だ」と述べるにとどめた。VWは報道内容を否定している。
VWは、ドイツ最大の労働組合である金属産業労組IGメタルとの団体交渉を25日に開始する。[労務]
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