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英首相、NHSを抜本改革 運営危機から脱却へ=10カ年計画

英国のスターマー首相は12日、運営の危機に陥っている国家医療制度(NHS)を抜本的に改革する方針を明らかにした。10カ年計画を策定し、NHS創設以降で最大の改革を断行するとしている。

同氏は、高齢化により医療需要が拡大する中、「政府は増え続けるコストを賄うために労働者への税金を増やすか、確実な未来に向け改革を行うか」の二者択一を迫られていると説明。「労働者には経済的余裕がないため、NHSの存続に向けては改革を行うしかない」と強調した。

10カ年計画は、NHSのデジタル化、一般家庭医(GP)の強化による病院の負担軽減、治療から予防への軸足の転換を三つの柱にするとしている。

政府が委託したNHSの現状に関する報告書によると、長期の治療待ちやGPの予約難、緊急病院での待ち時間の長さを背景に、国民のNHSへの満足度は過去最低水準に落ち込んでいる。また、心身の疾患が原因で280万人が経済活動に参加できず、その最大の原因は2010年代の緊縮財政と投資不足だと指摘している。


関連国・地域: 英国
関連業種: 医療・医薬品マクロ・統計・その他経済社会・事件

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