ドイツ連邦カルテル庁は2日、鉄鋼・エンジニアリング大手ティッセンクルップの造船子会社ティッセンクルップ・マリン・システムズ(TKMS)と、造船リュルセン(Luerssen)傘下NVLの合弁事業を承認した。事業はドイツ海軍のフリゲート艦を新造するもので、カルテル庁は競争上の懸念はないと判断した。
両社は合弁企業を設立し、F127型フリゲート艦の設計と建造に取り組む。国防省との契約は2025年半ばに締結の見通し。5隻建造の予定で、もう1隻受注する可能性もある。
NVLは海軍艦艇や、沿岸警備隊用船舶の建造と修理を専門としている。両社はこれまでもF125型フリゲート艦の建造などで協力してきた。
連邦カルテル庁は、海軍向けの造船は入札要件を満たすために、リソースと専門知識を結集する必要があると指摘。そのため合弁設立は一般的であり、経済的にも必要な慣行だとの認識を示した。
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