中国の電池・自動車大手BYD(比亜迪)は8月30日、スウェーデンの独立系自動車ディーラー大手ヘディン(Hedin)・モビリティー・グループから、ドイツでBYD車の販売を手がける子会社ヘディン・エレクトリック・モビリティーを買収することで合意したと発表した。欧州事業を拡大する戦略の一環として、ドイツ市場での販売に自ら乗り出す格好となる。
BYDは、ヘディン・エレクトリック・モビリティーがドイツ市場で手がける自社車両および部品の販売事業と、ヘディン・モビリティー・グループの直営店であるシュツットガルト店およびフランクフルト店の運営権を取得する。取引は規制当局からの承認を経て、第4四半期(10~12月)に完了する見込み。
ドイツ南西部マンハイムとカイザースラウテルン(Kaiserslautern)、西部ザールブリュッケン(Saarbrucken)の各店舗は、引き続きヘディンの別の子会社ヘディン・オートモティブ・eモビリティーが運営する。また、スウェーデン市場では今後もヘディンがディーラーを務める。
BYDはドイツでは、ヘディンを含むディーラー6社と提携し、国内主要都市を各社に割り振っている。ヘディンはBYDがこのディーラー網を構築した際にも仲介役として一役買った経緯がある。
ロイター通信によると、BYDの昨年のドイツでの販売台数は約4,000台だった。
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