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ロンドン証取、上場簡素化 新ルール開始=30年ぶり大幅変更

ロンドン証券取引所(LSE)で29日から新たな上場ルールの適用が始まった。上場基準の緩和や手続きの簡素化により、英国での新規株式公開(IPO)を促す狙いがある。規則の大幅な変更は30年ぶりとなる。

今回の変更では、これまで別基準が採用されてきた「プレミアム」と「スタンダード」の2市場を統合する。上場の要件から過去3年間の財務報告書や過去12カ月間の運転資金のデータの提出を外すなど規則も緩和され、小規模な企業や新興企業の早期上場が容易になっている。

また、企業が株主の議決なしで決定できる事項が増えており、事業戦略を迅速に実行することが可能になるとしている。ただ、自社株の買い戻しや上場の廃止などの重要な事案では、引き続き株主の承認が必要となる。

新興企業の上場誘致に向けては、創業者や経営者が持つ議決権を強化し、上場後も強い発言権を維持できる体制を整えた。さらに、外国の公開企業を対象に、英国でのセカンダリー上場に特化したカテゴリーを立ち上げている。

英国での上場件数は2008年以降に約40%減少。世界のIPO件数(15~20年)に占める英国の割合は5%にとどまった。


関連国・地域: 英国
関連業種: 金融マクロ・統計・その他経済

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