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中国EV、ドイツで苦戦 魅力度調査、品質への信頼低く

ドイツの消費者は、自国ブランドの電気自動車(EV)が中国メーカーのものより魅力的だと考えている。コンサルティング企業ベリングポイント(BearingPoint)は23日、ハンデルスブラット研究所との合同調査結果を公表した。メーカー別の魅力度指数は、上位3社をドイツ企業が占めた。

調査は5月15~17日にオンラインで実施し、2,042人から回答を得た。うち約75%はEVを所有しておらず、購入する予定もないと答えている。EVを購入する場合に、回答者が最も重要視するのは価格で、航続距離、充電コスト、品質への信頼などが続いた。これを基礎として、魅力度をランク付けした。

首位に立ったのはフォルクスワーゲン(VW)で、各要素でバランスよく評価された。これにVWの高級車部門アウディ、メルセデス・ベンツ・グループ(旧ダイムラー)が続いた。

4位の米テスラ、6位の韓国・現代自動車を除くと、上位9位までを欧州勢が占めた。中国系は上海汽車(SAIC)傘下の英MGモーターが10位、BYD(比亜迪)が11位、長城汽車が12位だった。長城汽車の車両価格は上位12メーカーの中で比較的安く、充電コストは最も低かったが、品質への信頼が足を引っ張った。

調査担当者は、すでにEVを所有している人は、中国メーカーに「比較的オープン」だと指摘した。一方で、初めてEVを購入する人は、ドイツ車を選択する傾向があると分析している。中国メーカーが技術の向上や、サービス網の拡大などを続けていけば、消費者からの信頼やブランドの認知度が向上し、魅力度が上昇する可能性はあるとの見方を示した。[環境ニュース]


関連国・地域: ドイツアジア
関連業種: 自動車・二輪車マクロ・統計・その他経済

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