ドイツの商用車大手ダイムラー・トラックは19日、南西部マンハイムの工場にバッテリー技術センターを開設したと発表した。バッテリーパックの試験生産を行い、同工場での次世代リチウムイオン電池(LIB)の生産開始につなげるとしている。
バッテリー技術センターには、二つの生産エリアを設置。このうち一つではバッテリーセルの試験生産を行い、生産工程の知識を蓄積する。もう一つのエリアでは、バッテリーパックを試験生産する。マンハイム工場では、次世代LIBの生産開始に向け、2020年代後半にバッテリーパックの本格生産を予定しており、これに備える狙いがある。
ダイムラー・トラックは、「バッテリー技術センターの開設は電動化に向けた重要な一歩となる」と説明。「当社は次世代バッテリーを自社生産することにより、重要な付加価値を社内にとどめる方針だ」としている。
同社は23年、米国でのバッテリーセル生産に向け、同国のエンジン・発電装置メーカー、カミンズ(Cummins)および商用車大手パッカー(PACCAR)と合弁会社を設立すると発表。この合弁には中国のLIBメーカー、恵州億緯リ能(EVEエナジー、リは金へんに里)も10%を出資し、バッテリーセルの設計・製造ノウハウを提供している。[環境ニュース]
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