自動車製造取引業者協会(SMMT)は4日、6月の英国の新車登録台数が17万9,263台となり、前年同月比1.1%増加したと発表した。伸びは5月の1.7%から減速したが、23カ月連続でプラス成長を維持。フリート向けと法人向けが引き続き好調だった。
6月はフリート向けが14.2%拡大。伸びは5月の14%からやや加速した。法人向けは22%伸びた。一方、個人向けは15.3%減った。
燃料別ではディーゼル車が17.2%減少。ガソリン車は7.8%減少した。代替燃料車(AFV)のうち、プラグインハイブリッド車(PHV)は30%、ハイブリッド車(HV)は27.2%それぞれ増加。電気自動車(EV)も7.4%増えた。
新車登録台数をメーカー別に見ると、英国車はインドのタタ・モーターズが展開するジャガーが19.8%増の1,175台、姉妹ブランドのランドローバーは13.2%増の5,246台。欧米ステランティス傘下のボクソールは37.1%減の6,248台だった。
外国勢を見ると、米フォードは42.4%減の8,496台。ドイツのフォルクスワーゲン(VW)は、VWブランドが1.8%増の1万5,458台、傘下のアウディは2.5%減の1万1,929台だった。BMWは16.8%増の1万3,547台、メルセデス・ベンツは8.5%増の8,859台となっている。
日系メーカーは、トヨタ自動車(レクサス除く)が17.2%増の1万1,068台。日産自動車は14.6%増の9,131台だった。マツダは0.7%増の2,908台、スズキは12.6%増の2,302台、ホンダは0.2%減の2,281台、SUBARU(スバル)は32.1%減の203台だった。
SMMTのマイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は6月の結果について「2021年以降で最も好調だった」とした上で、経済の低迷を背景に、個人消費は縮小していると指摘。次期政権に対しては、市場を活性化させると同時に、脱炭素に向けた取り組みを迅速かつ公平に進めるよう求めている。
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