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英製鉄所のスト中止 印タタ、投資巡り協議提案

英国の労働組合ユナイトは1日、インドの鉄鋼大手タタ・スチールの英国従業員が計画していた7月8日からの無期限ストライキを中止すると発表した。タタ側が、閉鎖予定の高炉2基があるウェールズ南部ポートタルボット(Port Talbot)などへの将来的な投資について、協議する準備があると通知したことを受けて決定した。ユナイトは「重要な進展だ」と評価している。

ストに参加する予定だったのは、ウェールズ南部で働く従業員約1,500人。ストの中止に併せ、6月17日から実施してきた残業拒否などの順法闘争も見合わせた。民放大手ITVによると、タタは同社従業員が加盟する労組ユナイトやコミュニティー、GMBに宛てた書簡で、ストを中止する場合にのみ、閉鎖後の計画について新たに協議する場を設けると提案していた。

タタは製鉄所の低炭素化に向け、9月末までにポートタルボットの高炉2基を閉鎖し、電炉への転換を計画している。電炉は高炉と比べて少ない人員で操業できることから、タタは最大2,800人の削減を計画している。

ユナイトは6月21日、7月8日からのスト突入を発表。タタは6月28日、人員不足で安全に操業できない可能性があるとして、スト実施の場合はポートタルボットの二つの高炉を前倒しで数日中に閉鎖する方針を示していた。[労務]


関連国・地域: 英国アジア
関連業種: 鉄鋼・金属雇用・労務

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