英国のコンシューマー・ヘルスケア企業ヘイリオン(Haleon)は26日、米国を除く世界のニコチン代替療法(NRT)事業をインドのジェネリック薬(後発医薬品)大手ドクター・レディーズ・ラボラトリーズに売却することで合意したと発表した。取引額は最大5億ポンド。当局の承認を経て、第4四半期(10~12月)の取引完了を見込む。
ドクター・レディーズはまず4億5,800万ポンドを現金で払い、2025年と26年上半期に業績に応じて最大4,200万ポンドを追加で支払う。ヘイリオンは今回の売却により米国以外の市場ではNRT事業から撤退し、戦略的な事業に集中する方針だ。
ヘイリオンのNRT事業は、「ニコチネル」ブランドのニコチンガムやニコチンパッチを含む禁煙補助剤を30カ国以上で展開。23年通期の売上高は2億1,700万ポンドだった。また、今回の取引により、グループの今年通期の売上高は0.5%、営業利益は1%程度それぞれ縮小するとの見通しを示している。
ヘイリオンは19年、英国の製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)と米国の製薬大手ファイザーのコンシューマー・ヘルスケア事業の統合により誕生。22年7月にロンドン証券取引所(LSE)に上場した。
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