ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は25日、米国の新興電気自動車(EV)メーカー、リビアン(Rivian)・オートモーティブに最大50億ドルを出資すると発表した。両社は折半出資で合弁会社を設立し、次世代EVや車載ソフトウエアを共同で開発する。
VWはまず、2024年中に予定される合弁設立の際にリビアンに10億ドルを、25年と26年には各10億ドルを投入する計画。合弁会社やリビアンのマイルストーンの達成次第で、出資総額は26年までに最大で50億ドルに達するという。
VWは合弁会社を通じて、リビアンが保有する知的財産権を獲得。ソフトウエア・デファインド・ビークル(SDV)の開発を加速する方針だ。一方のリビアンは、26年前半に発売予定の中型スポーツタイプ多目的車(SUV)「R2」と「R3」の開発資金を確保した形だ。
VWのオリバー・ブルーメ最高経営責任者(CEO)は「この協力を通じて、最高のソリューションをより迅速かつ低コストでわれわれの車両に提供できる」と述べた。
リビアンは23年に54億3,200万ドルの純損失を計上。EVの需要鈍化を受けて業績不振に陥っており、4月には今年2度目となる人員削減を明らかにしている。[環境ニュース]
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