新素材開発を手がけるドイツのコベストロは25日、経費削減計画を明らかにした。人件費や材料費を見直し、2028年末までに世界で年間4億ユーロ、うちドイツで1億9,000万ユーロを削減する。市場が急速に変化する中で「グローバル競争力の維持と拡大を図る」と説明している。
人員整理を実施するかは不明。経費削減計画の初期段階はすでに始まっており、今後、人工知能(AI)の活用を推進し、効率性と生産性向上にも取り組む方針だ。
マルクス・シュタイレマン最高経営責任者(CEO)は「ここ数年間、化学業界とコベストロにとっては困難な状況が続いている」と振り返った上で、こうした中でも「変革を続け、効率化を進め、デジタル化を加速させていく」と力を込めた。
コベストロは前日には、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国のアブダビ国営石油会社(ADNOC)への身売りに向け、具体的な交渉を開始すると発表していた。[労務]
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