英国のスーパー大手アズダは7日、筆頭株主のプライベートエクイティ(PE)企業TDRキャピタルが、株式を追加取得することに合意したと発表した。TDRキャピタルは、給油所の運営などを手がける同国の小売大手EGグループの創業者の1人からアズダの株式を買い取り、出資比率を67.5%まで拡大させる。
フィナンシャル・タイムズによると、TDRキャピタルが新たに取得するのはアズダ株22.5%で、取引額は約5億ポンドに上るとみられる。取引は今年第3四半期(7~9月)に完了する見込み。
アズダは、英国のスーパー業界ではテスコ、セインズベリーに次ぐ3位。米国の小売最大手ウォルマートの完全子会社だったが、2020年にTDRキャピタルとEGグループの共同創業者であるイッサ兄弟が、68億ポンドでアズダ株の90%を取得した。今回、TDRキャピタルはイッサ兄弟のズーバー氏から株式を取得する予定だ。
アズダのスチュアート・ローズ会長は「私たちの事業へのコミットメントの明確なサインだ」と述べ、TDRキャピタルによる追加の株式取得を歓迎した。
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