ドイツのバイオ医薬品会社ビオンテックは29日、ルワンダの首都キガリにあるワクチン生産施設「ビオンテナ(BioNTainer)」を拡張すると発表した。これに向け、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)とパートナシップ提携を拡大することで合意。同連合から最大1億4,500万ドルの資金提供を確保している。
ビオンテナは昨年12月に完成したアフリカ初となるメッセンジャーRNA(リボ核酸、mRNA)ワクチンの製造施設。新型コロナウイルスやマラリア、結核などのワクチンをアフリカで現地生産し、アフリカ連合(AU)加盟国への供給に向け、今年中に全ての関連設備を完成させ、2025年には試験生産を開始する予定だ。
ビオンテックやAUなどは、40年までに同施設でアフリカ全土のワクチン需要の6割を製造することを目標に掲げている。今回の投資で研究開発(R&D)や臨床、商業規模の拡大を図り、生産能力の増強を目指す。
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