欧州連合(EU)理事会は13日、域内で新たに販売される大型車両を対象にした二酸化炭素(CO2)排出削減法案を最終承認した。2040年までに19年比で90%削減する内容で、官報に掲載した後、20日以内に発効する。
対象は7.5トン超の大型トラックやバスのほか、ごみ収集車、ミキサー車など。排出量について19年比で、30~34年に45%、35~39年に65%それぞれ減らし、最終的に40年に90%削減を達成する計画だ。
都市バスにはさらに厳しい目標を設けている。30年までに排出量を90%削減し、新たに導入する車両を35年までに全てゼロエミッション車(ZEV)とする方針だ。
ロイター通信はEUの関係者の話として、イタリアとポーランド、スロバキアが反対票を投じたと報じた。チェコは棄権したという。
欧州を走る大型車両のほとんどはディーゼル車で、大型車両の排出量は道路輸送全体の4分の1を占める。EUは電気や水素燃料電池(FC)といったZEVへの置き換えを促している。[EU規制][環境ニュース]
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