米国の製薬大手イーライリリーは8日、ドイツ西部ラインラント・プファルツ州のアルツァイ(Alzey)で工場の建設を開始した。糖尿病・肥満症治療薬などの需要拡大に対応するためで、23億ユーロを投資する。2027年の操業開始を目指している。
建設は夏に本格化する予定。完成後は主に注射薬を生産する計画で、最大1,000人の専門職人材が工場で勤務する見込み。専門職人材の採用にあたって、すでに周辺地域の大学とのネットワークづくりを活発化させている。
起工式に出席したショルツ首相は、「東西ドイツの統一以来、製薬業界としては最大規模の投資だ」と述べ、製薬および産業拠点としてのドイツの魅力を示す、喜ばしいシグナルだと自信を示した。[労務]
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